「太平洋戦争直前の貴重な郵便を
　　　日米それぞれの立場で、ご覧いただきたいと思います。」

開戦に向けフィリピンへ出航した軍艦足柄より１２月６日に差し出された郵便で、
中に手紙が入っており、
「もう2,3日帝国のＸＸＸを前にして　愚かにも私は・・・・」と、
開戦直前の緊張した気持ちを自分の恩師宛に綴っています。

消印を見ますと「第三十臨時　16.12.6」となっており、
開戦の１日前の日付けが押されています。


軍事作戦上、軍艦が何処にいるか　分からなくする為、地名を入れず「第三十臨時」となっています。
手紙の裏側には「軍艦足柄より」と手書きされ、足柄がフィリピンで参戦していて、
そうした行動が分かる大変貴重なものと思っています。


　　　　　 　　　　　 　　　　　 　　　　　 　　　　　


ここに示す郵便物は、開戦前ニューヨーク宛　静岡のお茶の見本を送った郵便物で、
静岡16.11.29　后0－4の消印が押されています。
開戦直前の為、横浜に留置、開封されて　翌年の１月23日に差出人に戻されたもので
開封された封緘紙が付いていて「本郵便物ハ送達ノ途之無ニ付還付候　差出人殿」の
赤い印が押され、
その横に「ＹＯＫＯＨＡＭＡ　28.1.42」の欧文印が押されております。

この郵便物も日米開戦を示す貴重なものです。


　　　　　 　　　　　 　　　　　 　　　　　


これは、開戦を記念して、アメリカで作られたものです。
「ＪＡＰＡＮ　ＷＡＲ　ＯＮ　Ｕ．Ｓ．Ａ．」と印刷され、
１９４０年１０月発行の「自由の女神」を描く1Ｃ切手に
「ＷＡＳＩＮＴＯＮ．ＤＣ．ＤＥＣ　7．11－ＰＭ　1941」と、
機械印が押印されています。





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


太平洋戦争開戦直前の　１１月6日に　アメリカのミシガン州ＢＡＹ　ＣＩＴＹより、
フィリピン宛に差し出された郵便物です。

しかし、開戦の為、配達不能差し戻し
「Ｒｅｔｕｒｎ　ｔｏ　Ｓｅｎｄｅｒ　Ｓｅｒｖｃｅ　Ｓｕｓｏｅｎｄｅｄ」と、ゴム印が押されて、戻されたものです。


阿切手は上画像と同じ1Ｃ切手が使用され、
「ＢＡＹ　ＣＩＴＹ　ＭＩＣＨ　ＮＯＶ６　７　３０　ＡＭ　１９４１」の機械印が押されています。